僕は、人事で仕事をしている関係で、就活生や転職希望者と面接をする機会が多いです。1日に10人以上と面接する日もあります。
面接していて「質問に対してズレてるなぁ」とか「こういう表現にしたら、もっとわかりやすいのに」と思うことも多々あり、面接後にちょっとしたアドバイスすることもあります。
僕が面接をしてきた中で気づいたのは「ここをおさえておけばいいのに」「ここを伝えればいい」という共通のポイント。面接で伝えるべきことは、だいたい3つのポイントに集約されました。
本記事でわかること
- 転職面接でおさえておくべきポイント
- 面接時に人事が見ているポイント
今回は、面接で必ずおさえておくべき「人事がみている3つのポイント」について紹介していきます。
転職の面接でおさえる3つのポイント!人事はここをみている!
質問の仕方は面接官によって違いますが、聞いてることはだいたい同じような質問です。
ほとんどの面接で人事がみているポイントは同じなので、次の3つを準備して、しっかり伝えられれば大丈夫です。
人事が面接でみている3つのポイント
- 自分の強み+具体的事例をアピールしているか
- うちの会社でその強みが活かせるか
- 周りを見ているか
3つのポイントをそれぞれみていきましょう。
1.自分の強み+具体的事例をアピールしているか
転職サイトや面接対策本などみていると、想定問答集やOK・NG回答例などのテクニック寄りの内容が多いです。
人事からみていると、このあたりは熟知しているので、型にはまった回答や転職サイトの事例をもってきている、というのはすぐに見抜きます。
(職務経験のない新卒に関しては10人中8人以上は同じような回答をするケースあり)
会社の人事がみているのは「あなたの強みと、その強みをこの会社でどう活かせるか」ということ。
そのために、転職活動を始める前に「自分の強みを自分自身がしっかり理解している」ことが大事です。そして、その強みを具体的な事例で語れるのがポイント。
自分自身を振り返ってみて、アピールしたい強みを3つに絞り込んで整理しておくと、どんな質問にも一貫性をもって回答することができます。
多すぎてもブレてしまうので、3つで十分かと思います。
絞り込んだ強みを3つに絞りエピソードを加える。転職活動を始める前は、ここを徹底して準備しておくのがポイントです。
想定問答集が役立たないのは、強みやエピソードは人によって違うので、誰もが使える模範解答がないから。
自分の強みを、しっかり堂々と話すことができれば面接対策は十分だと思います。とにかく深堀りして、背景情報まで丁寧に話せるよう、ここに集中しましょう。
人事がみているのは「あなたは何ができるのか(強み)」ということを覚えておきましょう。
補足
自分の強みを知る上では、面接対策本よりSHOWROOMの前田社長の本がおすすめ。質問に答えるだけで、自分の強みが浮き彫りになってきます。
2.うちの会社でその強みが活かせるか
あなたの強みがわかってくると、次に人事がみるのは「その強みがうちの会社で活かせるかどうか」ということ。
その強みは「業界特有の環境があるから活かせた」「会社レベルが高いからこそ活かせた」のではなく、うちの会社で再現できるかどうかを見ています。
トランスファラブルスキルといいいますが、ようするに「移動できる、持ち運べる」スキルをもっているかどうか。業界や業種、地域を超えてでも、必ず活用できるスキルを持っていることはポイントです。
面接では「どこでも同じ成果が出せる再現性があるかどうか」を丁寧に話すことができればベストです。
具体的には「新しい会社が何をめざしているのか」という上流を熟知した上で「自分ならこの部分(下流)で強みを活かせる」ということをアピールしましょう。
新しい会社がめざしている上流部分をしっかり把握することはポイントです。そこに自分の強みで活かせることをアピールしていくという流れをつくりましょう。
再現性が高いというのは「自分を採用するメリット」を伝えることにもなるので、面接でも高い評価を受けます。内定後の年収交渉もしやすくなるので、準備しておきましょう。
3.周りを見ているか
僕が面接する上で最もみているポイントは「周りを見ることができるか」どうかです。
周りというのは、上司や同僚といった働く仲間だけでなく、業界や世のトレンドなどの情報に対するアンテナの貼り方も含めてです。
まず、上司や同僚といった働く仲間に対してどう接してきたのか、大切にしてきたことは何かは必ず質問します。
なぜかというと、会社というのは組織、チームで仕事をするので、目配りや気配りができる人なのかをみたいからです。
どんなに優秀な方でも、人間関係の構築づくりや、周りとコミュニケーションができないと、結局は自分の力を発揮できません。そのまま退職した方を何人もみてきました。
また、1人でできることは限られています。個の強みそれぞれが結束して、同じ方向に向かっているときのパワーは断然違いますし、チームがまとまると個人ではおよそ辿り着けない到達地点にいけます。
目配りや気配り、思いやりを持って仕事ができるか(ようするに信頼残高が高い方)は重要なポイントだと思っています。
そして、もう1つは情報に対する感度の高さです。
業界や世の中のトレンド、テクノロジーなどの情報に対しての感度はもちろん、その情報に対してどう見ているのか。事実に対して、自分の意見を持っているかどうかはみています。
ただ情報をもっているというのは意味がなくて、その情報をつかって自分は何をしたいのか、どうアウトプットしていくかを考えている方を高く評価しています。
日頃から鍛えておかないと中々身につかないことなので、こういった質問には素の自分が出やすいです。
「周りを見ているか」というのは人間性も垣間見えるので、人事が最も重要にしているポイントでもあります。なので、日頃から意識しておきましょう。
まとめ:自分の強みはしっかり把握しておく
転職の面接でおさえておくべき3つのポイントをお伝えしました。
面接対策本や転職サイトに載っている事例も、もちろん役に立ちますが情報が多いのもウンザリするし、そもそも汎用性がないです。
少なくとも今回紹介した3つのポイントは話せるようにしておくと、キャリアにおいても役に立つと思います。
人事が面接でみている3つのポイント
- 自分の強み+具体的事例をアピールしているか
- うちの会社でその強みが活かせるか
- 周りを見ているか
3つのポイントをおさえておけば、どんな面接にも自信をもって臨むことができますので、参考にしてみてください。