音源の主流といえばCDだったりiTunesに代表されるネット配信ですが、新しい音源としてハイレゾが注目されています。
ハイレゾという言葉はよく聞くし、音質が良いというのは分かるけど、何のこっちゃという方が多いのではないでしょうか。
今回はハイレゾをわかりやすく、くだいてくだいて解説していきます。ハイレゾとは?からハイレゾ音源の入手方法、再生するために準備するモノなどなど、疑問を解決します!
これからハイレゾ音源や機器をそろえようと検討している方も必見ですので、ぜひ参考にしてください!
目次
ハイレゾとは!?
ハイレゾ音源を再生するには何を準備するのか?
ハイレゾ音源を入手する方法!
ハイレゾって本当に音が良いのか?
まとめ
ハイレゾとは!?
ハイレゾとは、ハイレゾリューションの略です。CDやネット配信の音源より高音質であるという意味で使われています。
そもそも音質というのは各音源のデータ量で決まるのですが、CDを100としたときのネット配信音源やハイレゾのデータ量を比較してみましょう!
CD | ネット配信(MP3) | ハイレゾ |
---|---|---|
100 | 20 | 300〜600 |
データの量イコール音質ともいえるので、値が大きければ大きいほど音質が良いということです。見てもらえばわかる通り単純にハイレゾの音質はCDに比べ3〜6倍良いということなんです。
ネット配信の音源(AACやMP3形式)は圧縮音源と呼ばれデータを圧縮しているため、ハイレゾとは比較にならないぐらい音質に差があります。
ハイレゾ音源は、データ量が多いということで、きめ細かい音を再現することができるため生演奏に近い音を再現できます。圧縮もしないため音質劣化がないんですよ。
すなわち音楽が本来もっているパワーを余すことなく再現できるのが、ハイレゾなんです!
ハイレゾ音源を再生するには何を準備するのか?
ハイレゾの音質がいいというのはわかったけど、ではハイレゾを再生するには何を準備するのかを見ていきましょう。
◆ハイレゾ再生で準備するもの
- パソコン
- USB DAC
- オーディオ機器(通常のアンプ・スピーカーやヘッドホン)
- 再生ソフト
- ハイレゾ音源
これだけそろえれば、とりあえずハイレゾの音を楽しむことができます。
パソコンやオーディオ機器は普段使っているもので大丈夫なのですが、聞きなれないUSB DACがでてきましたね。
USB DACとは?
デジタル・アナログ・コンバーターの各頭文字をとってDACと呼ばれています。
パソコンと接続し、デジタルで保存されているハイレゾ音源をアナログの音声に変換して再生するための装置です。ハイレゾ音源を再生するには必要なものです。
オーディオ機器については手持ちの機器で十分ですので安心してください。通常のアンプやスピーカー、ヘッドホンをつながればハイレゾを再生できます。
また、再生ソフトはUSB DAC付属のソフトかフリーソフトを使います。製品付属のソフトは設定の手間もかかりませんし、純正でサポートもつくので安心です。フリーソフトはフーバー2000が大定番です。
接続は、
パソコン → USB DAC → アンプ → スピーカー
USB DACとパソコンはUSBケーブルで接続し、USB DACとアンプはオーディオケーブル(RCA)でつなぎます。ヘッドホンはUSB DACの端子に挿入するだけなのでカンタンですよ。
これまでのオーディオ機器が使えるのがうれしいですね。
あとはハイレゾ音源を手に入れれば高音質の音楽を楽しめます。
早速ハイレゾ音源の入手方法を見ていきましょう!
ハイレゾ音源を入手する方法!
ハイレゾ音源のほとんどは、ネット配信されているのでダウンロードして入手することになります。国内外のサイトから購入できますので紹介しますね。
◆ハイレゾ配信サイト
mora | ソニー系列で、洋楽・邦楽問わず5万曲以上がそろっています。ポップスが充実しており、80年代のアイドルの音源などを購入できます。ただし、ハイレゾ以外の音源も扱っているので、購入時は注意してください。 |
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e-onkyo music | オンキヨーのグループ会社が運営しており、2005年からサービスを開始しています。ハイレゾ音源は7万曲以上を取扱っている老舗です。 |
HDtracks | アメリカのレコード会社が運営しており、メジャーからマイナーまで洋楽の充実度は抜群です。 |
ハイレゾ音源は配信サイトからダウンロードすればOKで、決済はクレジットカードを使います。アーティストや曲名でキーワード検索し、目当ての曲を見つけたらファイル形式や音質を確認してから購入です。
ハイレゾ音源には3つのファイル形式があり、主流はFLAC形式です。
そのほかWAV、DSDといったファイル形式もありますが、音質はほとんど変わらないのでサイズの小さいFLACを選んでおけば大丈夫です!
ハイレゾって本当に音が良いのか?
ハイレゾだからといって必ず音が良いのかというと、そうとは言いきれません。
音質はマスターとなる音源によって決まるのですが、時代によってはCD音質を意識して録音されていたこともあり、マスターの音質がワルイとハイレゾ化のメリットはないです。
もとのマスターがCD音質であれば、それ以上の音質になることはないんですね。
最近の作品は、初めからハイレゾで録音されているケースもあるのですが、CD全盛期に発表されたものはハイレゾ化に限界があります。
そのほか、音質を左右するのはマスター音源だけでなくマスタリングという編集作業の影響もあります。CD時代は音圧を上げる編集をしていることが多かったのですが、それはハイレゾに適していないのです。
さらに問題は先に紹介したハイレゾ配信サイトでハイレゾ音質を確かめられないことなんです。試聴できる音源は圧縮されいるため、オリジナルのハイレゾ音源ではなく音質を確認できません。
ハイレゾなら音が良いという訳ではないので注意しましょう!
まとめ
個人的にはハイレゾの購入はもう少し待とうと思っています。
好きなアーティストのハイレゾ音源も発売されていませんし、iTunes経由で購入できたり再生できるようになるなど、世間一般に広がった時にハイレゾ環境をつくろうと考えています。
それでも一度ハイレゾを体験したら欲しくなっているのですが…
ハイレゾは思っているよりカンタンに接続できますし、とりあえずUSB DACを購入すれば再生環境が整う方がほとんどではないでしょうか。生演奏やダイナミックな音質を求めている方は、ぜひ検討してみてください!