嘉禎2年(1236年)に建立された京都で最も有名な紅葉スポットである東福寺は、毎年多くの観光客で賑わいます。東福寺の通天橋からみる紅葉が京都で一番! という人が多いのもよくわかります。
通天橋からみる紅葉の海は、一度は見ておきたい絶景で、圧倒的スケールに驚くこと間違いなしです。そのため、紅葉シーズンともなれば、通天橋は大混雑で入場規制がかかるほどです。
今回は東福寺の紅葉をより一層楽しむために、見頃の時期や見どころ、混雑を避ける方法を徹底紹介! そのほか、東福寺に行ったらぜひ寄ってほしい紅葉穴場スポットも紹介していきます。それでは一緒にみていきましょう!
見頃時期はいつ?
京都の紅葉名所として、今や全国区の人気を誇る東福寺。せっかく訪れるなら、紅葉が一番キレイに見える見頃の時期をチェックしておきましょう。
紅葉見頃のピークは…
11月23日
紅葉の時期としては…
11月20日〜12月3日
気温により多少ずれることはありますが、毎年11月下旬から12月最上旬が紅葉シーズンとなりますので、ぜひ訪れるならこの時期を選びましょう。
東福寺
京都市東山区本町15−778
075-561-0087
JR・京阪東福寺駅から徒歩10分
8:30〜16:30(秋の特別拝観期間)
通天橋:400円
方丈庭園:400円
東福寺紅葉の見どころ!
奈良の東大寺の大きさと興福寺の隆盛にあやかって名付けられた東福寺は、2,000本ものカエデが植えられ、まさに全国屈指の紅葉寺です。早速見どころをみていきましょう。
通天橋
お目当ては何といっても、通天橋からの眺めです。通天橋の紅葉をおさめた動画を見つけましたので、まずはご覧ください。
通天橋は、谷を渡る僧の苦労を和らげるために天授6年(1380年)に架けられました。その通天橋からの眺めは別格です。真っ赤に染まった紅葉が渓谷を埋め尽くす景観は、感嘆のため息がでるほど。
かつては桜の名所として知れ渡っていましたが、室町時代に僧の修行の妨げになるとして桜の木は伐採されます。そのあとカエデが増やされ、現在では2,000本を超す紅葉寺になったんですよ。
実は東福寺紅葉の見どころは通天橋だけではありません。もう1つの見どころ、方丈庭園を紹介しますね。
方丈庭園
方丈庭園の北庭は、苔と紅葉のコントラストが見事です! 緑の苔と真っ赤に染まった紅葉の色彩は素晴らしいの一言。通天橋があまりにも有名なため見逃す方もいますが、それはもったいないです。
市松模様の北庭のほか、枯山水の南庭のダイナミックさは見逃せません。東西南北からなる方丈の4つの庭は、どれも斬新かつモダンですので要チェックです。紅葉だけでなく、東福寺を訪れたらぜひ方丈庭園も見てくださいね。
見どころをチェックしたところで、次に混雑を避ける方法をみていきましょう。京都でも大人気の東福寺は、紅葉シーズンは大混雑です。少しでも混雑を避けるために、参考にしてくださいね。
混雑を避ける方法
京都紅葉の名所として全国区の知名度を誇るだけに、シーズン中は開門前から詰めかける観光客で、参道には長蛇の列ができています。少しでも混雑を避ける方法を紹介していきますので、参考にしてくだいね。
開門前ちょっと前に着く!
紅葉シーズンの混雑を避けるには、開門前ちょっと前に着いておくことです。秋の特別拝観期間は朝8:30に開門しますので、8:15できれば8:00頃には着いておきましょう。
紅葉シーズンが始まる11月20日頃から30日までは激混みですが、開門直後はまだ余裕があります。朝11:00頃着いたら、すでに1時間待ちも当たり前なので、開門前に着いておくことがおすすめですよ。
シーズン土日はハズす!
紅葉シーズンの土日は、平日とは比べものにならないくらい混み合っています。土日になると開門前から列ができていますので、土日に訪れるのは避けましょう。
紅葉シーズンは期間が短いため、どうしても短期間に多くの人が集中します。10日から15日間という短い期間にどっと人が押し寄せますので、混雑するのは仕方ないのですが、土日は想像以上です。
混雑を避けるには…
平日の開門ちょっと前に着く!
ゆったり紅葉を楽しむためにも、平日の開門前を狙いましょうね。
さいごに、東福寺を訪れたらぜひ寄っていただきたい穴場スポットがありますので紹介していきます。観光客はまばらですが、紅葉の素晴らしさはお墨付きで、意外と知られていないスポットですよ。
ぜひ寄りたい紅葉穴場スポット!
東福寺の帰りに寄っていただきたいのが、東福寺のすぐ近くにある泉桶寺(せんにゅうじ)です。泉涌寺まで足を運ぶ観光客はあまりいないので、穴場の紅葉スポットなんです。
泉涌寺
京都市東山区泉涌寺山内町27
075-561-1551
JR・京阪東福寺駅から徒歩10分
9:00〜16:00
伽藍拝観:500円
泉涌寺は皇室の菩提寺なだけに、参道や境内は静寂な雰囲気に包まれています。気が引き締まるような清々しい空気は、東福寺とは違った魅力があります。
泉涌寺は、皇室の方々が御陵ご参拝の後の休息所として使われており、御座所庭園の紅葉は見事の一言です。静寂の中の紅葉は、心が静まりゆったりした気分になりますよ。京都御所や仙洞御所もそうですが、皇室ゆかりの紅葉は別格の素晴らしさです。
観光客がまばらな穴場の紅葉スポットですので、東福寺を訪れた際には、ちょっと足を運んでみてください。おすすめですよ!
東福寺の紅葉は、行った方はお分かりの通り、言葉に尽くせないほどの感動に包まれます。通天橋からの紅葉の海は、ぜひ一度は訪れたい場所です。
今回紹介した見頃の時期や見どころをチェックして、ぜひ今年は足を運んでみてください。
見頃の時期は…
11月20日〜12月3日
混雑を避けるには…
平日の開門ちょっと前に着く!
また、穴場の紅葉スポットである皇室ゆかりの泉涌寺は絶対におすすめですので、散歩がてら東福寺からちょっと歩いてみましょう!