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お歳暮は、日頃お世話になっている人に、1年間の感謝と今後のお付き合いを願う気持ちを込めた贈りものです。

お歳暮を贈るにも当然マナーがあるのですが、これが意外と知られていません。毎年同じものを贈っていいのか、礼状は付けたほうがいいのか、喪中の時は贈っていいのか、等々疑問が一杯です。

ここではお歳暮のマナーを徹底チェック! 贈る時期や、時期を逃してしまった場合の対処法、お中元との関係など、お歳暮にまつわる疑問のあれこれを解消していきますので、ぜひ参考にしてください。

お歳暮を贈る時期はいつ?

お歳暮は年の瀬に魚介類を祖先の霊に供えた御霊祭の名残りといわれています。御霊祭のあとに、お供えしたものを身内や親戚に配った風習が、お歳暮に変化したんです。

現代では、お世話になった人へ感謝の心と、季節の挨拶として年末に贈ります。なので、お歳暮は時期をはずさないことが基本です。

お歳暮を贈る時期は…
12月上旬〜20日

お歳暮は一年の締めくくりという意味もあるので、季節感が大事な贈りものです。お歳暮を贈るタイミングを逃さないように、前もって準備しておきましょうね。

それでも、贈る時期を逃してしまった場合は、年末を避け、年明け1月7日までに「年賀」として贈りましょう。それよりも遅れてしまったときは、立春の前2月3日までに「寒中見舞い」として贈るのがマナーです。

贈る時期を逃した場合は…
年賀(1月7日)

さらに遅れた場合は…
寒中見舞い(2月3日)

礼状はつけた方がいいのか?書き方は?

お歳暮を贈るときは、礼状や添え状をつけた方がベターです。季節やご無沙汰の挨拶でもあるので、品物とは別に、挨拶をかねた礼状を添えましょう。便箋やカードで十分ですので、品物だけを贈るより、より気持ちが伝わりますよ。

◆礼状の型
・時候のあいさつ
・相手の安否を尋ねるあいさつ
・自分の安否に関するあいさつ
・感謝やおわびのあいさつ

この礼状の型を覚えておけば、あとはちょっと変更するだけで礼状をつくることができますよ。

◆礼状のサンプル

拝啓 寒さが身にしみる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 いつも何かとお心にかけていただき、ありがとうございます。おかげさまで私もいたって元気に過ごしております。

 日ごろのごぶさたのお詫びと暮れのごあいさつを兼ねて、本日、◯◯をお送りいたしました。ご家族いっしょにご賞味いただければ幸いです。

 寒さもこれからが本番です。時節柄、お体をお大事になさってください。 敬具


お中元を贈った人にお歳暮は?

お中元より、お歳暮の方が大切な贈答とされています。なので、お中元を贈った人には、必ずお歳暮を贈るのが決まりです。どちらかにしたい場合は、お歳暮を贈るようにしましょう。

お歳暮は、1度贈ったら双方の関係が変わらない限り、毎年続けるのが基本です。

…が、特別にお世話になった人など、今回だけ贈りたいときは、のしを変更します。「お歳暮」と書くのではなく、「御礼」もしくは「感謝」として、お世話になった人に贈れば問題ありません。

毎年同じものを贈っていいのか?

お歳暮を贈る相手が、気に入っているようなものであれば、毎年同じものを贈ってもかまいません。毎年同じものが贈られた方が、むしろ助かることもあります。毎年のお歳暮を期待して、購入を控えることもあるでしょう。

もともとは先祖へのお供えから始まったのが、お歳暮なので、当時は塩鮭やするめ、数の子、干物が中心でした。現在でも、保存の効くもの、魚介類はお歳暮商品として人気です。

相手が喜ぶものをリサーチして、ちょっと贅沢なものを贈りましょうね。小さな心づかいが響くことも間違いないですよ。大手百貨店の公式ネットショップには様々な商品があるのでのぞいてみると面白いですよ。安心感もあるのでおすすめです。
参考:京王百貨店

喪中の時は贈っていいのか?

お中元もそうですが、お歳暮も「お祝い」として贈るものではありませんので、喪中の時に贈っても差し支えはありません。

ただし、四十九日法要が落ち着くまでは贈らないほうが無難です。法要後に時期をずらして「寒中見舞い」で贈るように注意しましょう。寒中見舞いであれば、立春前2月3日までに贈れば問題ないですよ。

また、「年賀」として贈るのはNGです。年賀状と同様、喪中のときは贈らないように気をつけましょうね。

お歳暮をやめたいときは?

1度お歳暮を贈ると、関係が変わらない限り、贈り続けるのが基本ですが、疎遠になってしまった人には無理に贈る必要はありません。

ただし、急にお歳暮をやめて、連絡を絶つのは失礼なので、年賀状や寒中見舞いといった季節の挨拶はかかさないようにしましょう。1度贈るとやめるのは気まずいですが、季節の挨拶をかかさなければOKですよ。

お互いに贈りあっている場合は、贈るものを徐々に少額のものにしたり、回数を減らしていったり、あいさつ状だけにしたりして、やめていくのもいいですよ。




お歳暮は1年の感謝を込めて、お世話になった人に贈るものです。お互いの両親や友人、そのほか上司や取引先、など気をつかう方もいます。1年に1度のことなので、丁寧に贈るようにしましょうね。

お歳暮のマナーをしっかり知っておけば、さすが! と思われますので、今回の記事はぜひ参考にしてくださいね。