学問の神様として有名な菅原道真。そんな所以から菅原道真を祀ってある神社で合格祈願する受験生は多いです。
なぜ菅原道真は学問の神様と呼ばれるようになったのか。菅原道真をよく知ってからお参りすると、ご利益が倍増するかもしれません!?
本記事でわかること
- 菅原道真の生涯
- 菅原道真が学問の神様といわれる理由
- 全国にある菅原道真を祀る神社
ここでは、菅原道真のプロフィールから学問の神様と呼ばれる理由、あわせてゆかりのある神社まで詳細を紹介。受験生はぜひお参りし、合格を勝ち取りましょうね! それでは早速みていきましょう。
菅原道真とはどんな人物なのか
菅原道真は平安時代前期に活躍した政治家であり、優れた学者でもありました。
・政治家
・学者
頭が良かったことから異例の出世をします。時の天皇、宇多天皇に重用され、現代でいうと閣僚ナンバー2の右大臣にまで上りつめるのですが、この出世に妬むものがいました。
菅原道真が進めている改革により、中下級貴族は生活水準低下を心配し、閣僚ナンバー1の藤原時平に相談。藤原時平も菅原道真の躍進に不安を感じており、実権を把握したいことから、引きずり下ろす計画が着々と進んでいきます。
そしてついてに、宇多天皇から醍醐天皇に変わったタイミングでこの計画が実行されます。
藤原時平は醍醐天皇に「菅原道真が天皇の座から引きずり下ろす計画を立てている」と吹き込んでいきます。これに醍醐天皇が激怒。
醍醐天皇は菅原道真の弁明も聞くことなく、道真を太宰府(現在の福岡県)に左遷します。道真の4人の子供も島流し。太宰府に左遷された菅原道真は、疑いが晴れるを望み、恩赦を待ち続けました。
…が、2年後に太宰府で亡くなってしまいます。
菅原道真はなぜ学問の神様なのか?
菅原道真が亡くなってから、朝廷のある平安京では異変が起こります。閣僚ナンバー1だった藤原時平は病死します。それに続き醍醐天皇の息子、現代の皇太子も死亡。
さらに、平安京に落雷が続き、左遷に関わった重要ポストについていた閣僚に多数の死傷者がでました。菅原道真追放に関与した大納言の藤原清貫(ふじわらきよつら)も落雷に遭遇し、直撃により即死します。
当時の人たちは、この異変は菅原道真のよるものと恐れ、雷の神、すなわち天の神として祀るようになりました。
朝廷は、神社を建てることにより、道真の霊を鎮め、天満天神の号を与えます。さらに、子供4人の島流しを解き、道真が亡くなった20年後に、あらためて右大臣に任命します。
福岡の太宰府天満宮は「道真の遺徳を忍ぶため」
京都の北野天満宮は「道真の霊を鎮めるため」
それから全国各地に天満天神の神社も建てられ、庶民の信仰を集めるようになりました。
ずば抜けた学才により異例の出世をしたことと、雷の神、天神と同一視されたことも相まって学問の神として祀られるようになったんです!
菅原道真を祀る神社
菅原道真のプロフィールを知ったところで、全国各地の菅原道真を祀る神社、天満宮を紹介していきます。まずは日本三大天神から紹介します。
日本三大天神
1.太宰府天満宮
2.北野天満宮
3.防府天満宮(ほうふてんまんぐう)
やはり最も有名なのは、福岡太宰市にある太宰府天満宮です。全国の天満宮の総本社ですので、週末ともなると数多くの観光客で賑わっています。博多からもスグですので、福岡に行った際には寄ってみてください。
京都にある北野天満宮も有名ですね。関西に住んでいる受験生は、北野天満宮で合格祈願するのが慣例になっています。
防府天満宮は山口県防府市にある神社です。防府市はこの天満宮を中心に発展してきた歴史があります。
全て西日本中心の天満宮ですが、関東にももちろんあります。日本三大天神をみたところで、関東三大天神を紹介します。
関東三大天神
1.湯島天満宮
2.亀戸天神社
3.谷保天満宮
湯島天満宮は東京都文京区にあり、通称は湯島天神と呼ばれています。受験シーズンともなると、多くの受験生が祈願することで有名です。
亀戸天神社は東京都江東区です。亀戸餃子など名店も近くにあるので、参拝ついでにいってみてください。おすすめです。
谷保天満宮は東京都国立市にあります。関東三大天神は全て東京都に集中していますね。
関東三大天神は、どこもアクセスがいいので便利ですよ。全て駅から徒歩圏内。
名古屋三大天神
1.上野天満宮
2.山田天満宮
3.桜天神社
名古屋三大天神参りといって、道真公が描かれた「名古屋三大天神巡拝絵馬」の裏に各社の御朱印を受ける三社巡りも有名です。
三社の御朱印を集めると天神像守りといって、特別なお守りを受け取ることができます。
参拝方法は、まず三大天神のいずれかの神社で三大天神参りの絵馬を受け、神社を参拝したら朱印をもらいます。(朱印料は各神社で200円)
順番があるわけでもなく、参拝順路は自由です。そして、三社目の神社で朱印を受けると、合格祈願の天神像守りが授与されるんです。
三社ともに地下鉄沿線に立地しているので、アクセスは便利。遠方から訪れても、最寄り駅から歩いて参拝することができますよ。
絵馬プラス天神像守りで合格祈願は万全です。名古屋きってのパワースポットでもあるので、中部圏にお住まいの方は、ぜひ名古屋三大天神参りで合格祈願をしましょう!
ちなみに、どうしても合格祈願に行けない受験生に朗報があります。遠方からでも総本社である太宰府天満宮で合格祈願できる方法を紹介しておきますね。
遠方からでも太宰府天満宮で合格祈願!
太宰府天満宮は総本宮ですので、ぜひ一度訪れたい神社ですが、遠方からだと中々難しいですよね。そんな受験生にとっておきの方法を紹介しておきますね。
本来は、合格祈願は神社にて直接受けるものですが、遠方に住んでいるケースや諸事情から、どうしても参拝ができない場合には、FAXや現金書留にて合格祈願の御札やお守りを郵送してくれるんです。
申込用紙を印刷し、FAXまたは現金書留で申し込みます。
FAX申し込み
現金書留申し込み
初穂料:5000円 + 送料
住所:〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号 太宰府天満宮 学業係
電話:092-922-8484(9時~17時)
FAX:092-920-2525
詳細は太宰府天満宮に問い合わせをしてください。直接の参拝が難しい場合は、ぜひ検討してみてくださいね。
まとめ
菅原道真にゆかりのある神社で、受験生はぜひ合格祈願しましょう。どういう人物だったのか知って祈願して、受験では100%の力を発揮しましょう。
ちなみに、総本社である太宰府天満宮では、毎年10月に特別受験合格祈願大祭が行われています。その祭りに限って授与される水色のお札、お守り、絵馬、鉢巻が一式になった限定授与品はゲットしておきたいところです。
菅原道真の歴史を知った上で、合格祈願をすると、よりご利益があるかもしれませんね。ぜひ参考にしてみてください。