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富士山に登頂したら、やっぱりやりたいのはお鉢巡りですね。お鉢巡りとは、富士山頂の火口をぐるりと1周することです。360度見渡す限りの大パノラマが広がり、圧倒的な景色を堪能することができるんですよ。

地平線や水平線が曲線になり、地球は丸かったんだと、あらためて感じることができます。千葉の房総半島や、伊豆半島、北は新潟の山々までを見渡せるので、富士山はやっぱり日本一の高さなんだと実感します。

ここでは、富士山のお鉢巡りを大特集。お鉢巡りの所要時間から、絶対に注意しなければいけない5つのポイントも徹底紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。それでは、早速みていきましょう

お鉢巡りの魅力は?

お鉢巡りの魅力は、何といってもその眺望にあります。360度見渡せる景観は圧倒的な景色で、登頂してよかったと思わせてくれますよ。特に山頂からみるご来光は格別です。参考に、混雑を避けるご来光スポットも紹介しておきますね。

穴場のご来光スポット

山頂の勢至ヶ窪(せいしがくぼ)から東安河原(ひがしやすのかわら)の間は混雑が少なく、穴場のご来光スポットです。登山道近くの山小屋近辺は、ご来光目的の登山者であふれていますので、少しはなれた場所からご来光を眺めましょう。

吉田口頂上から時計回りで20〜30分程度歩いた場所で、伊豆岳を過ぎたあたりが穴場スポットです。目の前の大パノラマからのご来光は最高ですよ。

そのほかにも、お鉢巡りでやっておきたいことも紹介しますね。

富士山頂から手紙を出す!

富士宮ルートの頂上付近に郵便局があるので、そこから手紙を出しましょう。富士山頂から暑中見舞いを出すという粋なこともできるので、これはもらった人からも喜ばれますよ。

剣ヶ峰は登っておく!

日本の最高峰3775.6mの高さを誇る地点で、日本一高い場所が剣ヶ峰になります。登頂したらまずは、最高地点の剣ヶ峰を目ざしましょう。旧富士山測候所もありますし、展望台からは北アルプスや南アルプスの山々を眺めることもでき、その景観も最高ですよ。

お鉢巡りの所要時間は?

お鉢巡りの所要時間は…
2時間

山頂に登ってから、お鉢巡りは2時間程度かかります。お鉢巡りをする登山者も多いので、混雑することもありノロノロ歩くと2時間以上かかることもあります。

ご来光の時間帯は特に登山者が多いので、混雑を避けたいなら、時間帯をずらすことを検討しましょう。ゆったりとお鉢巡りをするなら、ご来光が終わって昼ごろまでがおすすめです。

それでは、次にお鉢巡りをする前にチェックしておきたい5つのポイントを紹介していきますね。

お鉢巡りをする前にチェックしておく5つのポイント!

富士山のお鉢巡りをする前にチェックしておくポイントを5つにまとめましたので、紹介していきますね。

1.自分の体調を確認する
2.お鉢巡りは時計回りが基本
3.登頂後も高山病は注意
4.ルートからは絶対に外れない
5.足元に注意

それでは、それぞれの詳細をみていきましょう。

自分の体調を確認する

お鉢巡りは、富士山への登頂が終わってから、気圧の低いなか2時間程度歩きます。登頂までに6〜8時間程度かかっていますが、体力はどうでしょうか。

初めて富士山に挑戦する方は、自分の体力と相談しながら、お鉢巡りをするかどうか決めましょう。お鉢巡りが終わっても、これから数時間かけて下山が待っています。下山への体力を温存しておく必要があるので、スタートするかどうかは体調面をよく考えてからにしましょう。

お鉢巡りは時計回りが基本

お鉢巡りの基本は時計回りです。反対周りでも問題はないですが、途中馬の背という傾斜の厳しい登り坂があります。登る時はそんなに危険はないですが、下りる時はやや危険です。

斜面は35度の急傾斜なので、なるべく時計回りでお鉢巡りしましょう。その方が安全に楽しめますよ。

登頂後も高山病は注意

山頂は気圧が低いこともあり、高山病に注意が必要です。登頂後ということで、気が緩みがちですが、まだまだ下山も待っているので高山病にならないように注意しましょう。

気圧は平地の3分の2程度しかないので、深呼吸したり、無駄な動きをしないことですよ。高山病についてまとめた記事があるので、参考にしてください。
参考:【高山病の原因と対策3か条】富士登山でなったらこれでOK!

ルートからは絶対に外れない

お鉢巡りは火口の周りを歩きますが、より景色がいいポイントを探したり、火口を深くのぞき込むのは危険です。よくルートを外れる登山者が後を絶ちませんが、火口へ滑落する危険性があるので、ルートからは絶対に外れないようにしましょう。

また、火口付近は気温が下がると気圧との関係で突風が吹くので注意が必要です。特に日の出前の時間帯は暗いので注意してください。

足元に注意

日本で最も高い場所なので、7〜8月の夏でも気温は当然低いです。7月でも凍結している場所もあるので、特に早朝や暗い時間帯は注意しましょう。足を滑らせてケガをしないように、足元は十分注意ですよ。




パノラマを見渡しながら、富士山頂の火口を散歩するお鉢巡りを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

お鉢巡りは絶対に体調万全な状態でスタートしましょうね。このあとに下山が控えていることをついつい忘れて、お鉢巡りをしてしまうと危険です。今回紹介したポイントもおさえた上で、お鉢巡りしましょうね。