島の90%が森という壮大な自然に包まれた世界自然遺産の屋久島。樹齢7200年ともいわれる縄文杉に代表される屋久杉原生林をはじめ、水の島としても知られており、沢登りやリバーカヤックも楽しめます。
ここでは、屋久島へのアクセス方法やおすすめの時期はもちろん、島内での交通手段など詳細を徹底ガイド。屋久島をより楽しむために、出掛ける前にチェックしておきましょう。それでは、早速みていきますね。
屋久島を知っておく!
屋久島は周囲132km、人口13,500人の小さな島です。1993年には、豊かな自然環境が評価されて、国内で初めてユネスコの世界自然遺産に登録されました。
屋久島は、大きく3つの集落が観光の拠点になります。
1.安房(あんぼう)
2.尾之間(おのあいだ)
3.宮之浦(みやのうら)
それぞれの特徴をみていきましょう。
拠点1 安房
安房港を中心に、屋久島では2番目に大きな町です。縄文杉登山への起点となる荒川登山口に近いので、早朝出発するなら安房の宿に泊まりましょう。
民宿を中心に30軒ほどの宿がありますし、居酒屋や飲食店も充実しています。スーパーや商店も多く、モスバーガーもあります。屋久島空港から車で10分ですので、アクセスは便利ですよ。
拠点2 尾之間
海と山に囲まれた自然豊かなエリアです。大型リゾートホテルが2カ所あり、ちょっと長めのステイを考えている方におすすめです。屋久島空港から40分程度かかるため、お店も少なく大自然を満喫するにはもってこいの場所です。
拠点3 宮之浦
屋久島で1番大きな町でフェリーターミナルからも近いのでアクセスも抜群に便利なエリアです。屋久島空港からも車で15分の距離。島内最大の繁華街もあり、飲食店や土産物店、宿泊施設も充実しています。郷土料理店からカフェ、スーパーや商店もあるので、何かと安心できます。
屋久島へのアクセス方法
屋久島へのアクセスは、飛行機もしくは高速船、フェリーを使うことになります。
飛行機でのアクセス
大阪伊丹空港と福岡空港から屋久島空港へ直行便が1日1便だけ飛んでいます。鹿児島空港からも飛行機が出ていますので、東京から飛行機で行く場合は、鹿児島空港経由でアクセスすることになります。
大阪伊丹空港 ⇒ 屋久島空港 (1時間30分)
福岡空港 ⇒ 屋久島空港(55分)
鹿児島空港 ⇒ 屋久島空港(35分)
高速船・フェリーでのアクセス
高速船で行く場合は、鹿児島港高速船ターミナルから乗船します。高速船ターミナルは、鹿児島中央駅からバスで20分程(160円)ですよ。また、フェリーの場合は、高速船ターミナルから少し離れた南埠頭旅客ターミナルから乗船します。
鹿児島高速船ターミナル
高速船(1時間50分 8,800円)
フェリー(4時間 4,900円)
屋久島観光のベストシーズンは?
屋久島は温暖な気候で年間を通して過ごしやすいですが、登山する方は注意が必要です。山では積雪があることもあり、登山は上級者以外ではやめた方がいいでしょう。
屋久島観光のベストシーズンは…
4月〜11月
気候的にも最高の季節で、4月は新緑が見ごろですし、11月には山岳部の紅葉がピークを迎えます。ただし、GWや夏休み期間は、登山客が急増するため山は大混雑します。ゆっくり屋久島を楽しみたいなら、この時期は避けた方がいいですよ。
狙い目のシーズンは…
・4月〜GW前
・10月〜11月中旬
混雑も避けられ、気候もいいのでおすすめですよ。
1月 11.6℃
2月 12.1℃
3月 14.3℃
4月 17.7℃
5月 20.8℃
6月 23.6℃
7月 26.9℃
8月 27.4℃
9月 25.5℃
10月 21.9℃
11月 19.9℃
12月 13.6℃
ちなみに屋久島の年間降水量は4,000mmで、山の方ではその倍以上となります。月のほとんどが雨ということもあります。天気は変りやすく、空港では晴れていたのに、山では雨なんてこともよくありますので、雨具は持っておきましょう。
島内の交通はどうする?
屋久島での移動は、バスやレンタカー、タクシーを利用することになります。
バスでめぐる
空港から主要観光地へ行くには路線バスでの移動がラクです。ただし、便数が少ないのが何点で、時刻表をしっかり調べておき、綿密に計画する必要があります。
1日乗車券だと2,000円、2〜3日乗り放題で3,000円もありますので、上手く利用しましょう。料金も圧倒的に安いのですよ。
レンタカーでめぐる
屋久島は1周130kmですので、気ままに観光したいならレンタカーがおすすめです。少人数で利用すると高くつきますが、3〜4人で利用すると安くなるので、大人数の場合はレンタカーを利用しましょう。
島を一周する道路は、渋滞が発生することもないですし、見通しのよい道路なので運転はしやすいです。ただし、西部の林道まで行くと、カーブも多く、道幅も狭いので注意が必要ですよ。
島内のガソリンスタンドは営業時間が19時までと短いので、給油する際は十分注意しましょう。電気自動車をレンタルしている会社もありますよ。
タクシーでめぐる
不慣れな道や、バスの時刻を気にせず行動したいならタクシーがおすすめです。ただし、屋久島では流しのタクシーは見かけないので、空港や港などの場所以外で利用する場合は、事前予約が必要ですよ。
壮大な自然に囲まれた屋久島は、ぜひ一度は訪れたい島です。屋久島を代表する縄文杉や、千尋(せんぴろ)の滝は感動すること間違いなしの観光スポットです。
自然に癒やされたい方は、ぜひ屋久島を訪れてみてください。圧倒的な自然のパワーで、力がみなぎってきますよ!