アコースティック・ギターのサウンドやトーンを決定づけるのは、弦にほかなりません。しかしながら、ズラリと並んだギター弦のパッケージを前にすると、どれを選んでいいのかわからず、結局いつもの弦を買って帰ることに。
たまには、いつもと違う弦でもと思いながらも、何だかんだいっていつもと同じという方、結構多いのではないでしょうか。
ここでは、アコースティック・ギターの弦の選び方からおすすめの弦、奏法に適した弦の選び方を徹底紹介。アコースティック・ギター弦の基礎知識を解説していきますので、ぜひ弦選びの参考にしてください。それでは、早速みていきましょう。
ギターサウンドを決定づけているのはワウンド弦!
アコースティック・ギターには、1・2弦はプレーン弦といって細い弦が用いられています。それに対し、3〜6弦はワウンド弦といって、巻弦になっています。
芯線の周りに細い線を巻いたワウンド弦、実はこの弦がアコースティック・ギターのサウンドを決定づけているんです!
ギター弦のパッケージをよーく見てみると、ブロンズとフォスファー・ブロンズという表記がありますが、これはワウンド弦の種類を示すものなんですよ。
そのほか、近年ではコーティング弦という弦も出てきました。弦の表面にコーティングを施した弦なのですが、かなり長持ちするのが特徴です。
まずはワウンド弦をどうするか、どの音色を望むかで弦を選びましょう。
ギター弦の標準の太さは?
次に、選ぶ基準としてギター弦の太さを示すゲージの種類をみましょう。
一般的なアコースティック・ギター弦は標準的なライト・ゲージが使われています。名前の通り、標準よりライト、軽めのゲージなので、コードストロークやフィンガーピッキングに向いています。ライト・ゲージは万能弦なので、あまり演奏スタイルを選ばないのも特徴。
さらに軽めのゲージ、エクストラ・ライト・ゲージは、チョーキングを多用する奏法や、タッピングを用いるときに威力を発揮。そのほかミディアム・ゲージは、大型ボディーのアコースティック・ギターや、ブルースには欠かせませんよ。
今までカンタンにギター弦を選んできましたが、よくよく調べてみると、奥が深いんですね。
おすすめのアコースティック・ギター弦5選を徹底解説!
アコースティック・ギターの弦をみてきましたが、結局何を選んでいいのかわからないですよね。そういう方のために、おすすめのアコスティック・ギター弦を5つ厳選しましたので、ぜひ参考にしてください。これを読めば、ある程度どれを選んだらいいのかわかりますよ。
Martin M-140
マーチン M140PK3 ライトゲージ スタンダード アコースティックギター弦
アコースティック・ギター弦の定番中の定番といえばMartin M-140です。赤いパッケージで楽器店でも目立ちますよね。
ブロンズのライト・ゲージですが、どこにでも手に入るので、弦が切れても、予備の弦を忘れても、演奏先でスグに調達できるので、安心できますよ。アコースティック・ギター弦で迷ったら、まずはMartin M-140を選べば間違いなしです。
Martin MEC-13
Martin 13-56 MEC-13 Medium クラプトンチョイス
エリック・クラプトンが選んだ弦で、パッケージにもクラプトンの写真が使われているフォスファーのミディアム・ゲージ弦です。
クラプトンにあこがれている方は、Martin MEC-13を手にしてもいいでしょう。ライト・ゲージ版でMartin MEC-12も発売されているので、クラプトンと同じ音色を奏でたいなら、選ぶべき弦ですね。
D’Addario EJ14
D’Addario ダダリオ アコースティックギター弦 EJ14
高音弦はライト・ゲージにもかかわらず、低音弦はミディアム・ゲージというちょっと変わったブロンズ弦。高音弦でチョーキングを多用したいが、低い音はガツンと出したい方におすすめの弦です。
ブルーグラス・ゲージとも呼ばれ、汎用性が高いのが特徴。
Elixir11052
エリクサー Elixir11052 Light [12-53]x1セットアコギ弦
汗や手垢から守ってくれるコーティング弦の元祖といえば、Elixir11052です。Elixir11052は、ライト・ゲージのブロンズ弦に、ナノウェブという薄手のコーティングが施されており、抜けのいい音色が特徴。
通常の弦は1ヶ月程度で張替えが必要ですが、コーティング弦であれば2〜3ヶ月はもつので、弦の張替えが面倒という方にもおすすめですよ。
John Pearse 700M
John Pearse 13-56 Phosphor Bronze Medium 700M
海外のアーティストの中で人気が高いのが、John Pearse 700Mです。フォスファー・ブロンズのミディアムゲージ弦。
フォスファー・ブロンズにもかかわらず、派手さをおさえた音色なので、玄人好みですね。お店でも中々見かけない弦ですが、一度は試したいアコースティック・ギター弦ですよ。
アコースティック・ギターの基礎から、おすすめのギター弦をみてきましたが、いかがでしたでしょうか。ギター弦選びの参考になれば幸いです。
いつもの違う弦で奏でてみると、また違うアコースティック・ギターの魅力を引き出せるかもしれません。本当、ギター弦によって音色は全然違くなるので、ぜひいつもと違う弦でもチョイスしてみてください。
そのうち、自分にピッタリのアコースティック・ギター弦と出会えますよ。