にんにくは肉の臭みを消したり、パスタを代表するイタリア料理、そのほか中華料理、フランス料理と、今や欠かせない香味野菜ですね。疲労回復に効果的なビタミンB群、カリウム、アリシンなどの栄養成分も豊富なのも嬉しいところ。

そんな使い勝手もよく栄養豊富な「にんにく」ですが、どうやって保存するのか知らない人も多いのではないでしょうか。常温で買った状態で放置していたり、冷蔵庫に入れっぱなしにしている人も多いはず。

ここでは、にんにくを長く、おいしく、そして安心して食べるための保存方法を徹底紹介! 常温や冷蔵、冷凍で保存する具体的な方法や、その場合の保存期間、そのほか「干す」「漬ける」といったにんにく独特の保存方法もお伝えしていきますね。

にんにく選びのコツもシェアしますので、ぜひ参考にしてくださいね。それでは、早速見ていきましょう。

にんにくの保存方法

にんにくは、万病の予防薬ともいわれていて、強力なニオイの元となるアリシンという成分には、抗菌や殺菌、解毒作用があります。色々な病気からカラダを守ってくれ、刻むとさらに効果はアップします。

そんな「にんにく」は、外皮と薄皮の両方に守られているので、農薬などの心配はなく、洗い流したりする手間はなく、購入した状態で保存することが可能なんです。

にんにくを長持ちさせるコツは、いかに乾燥を防ぐかなので、外皮をつけたまま保存するのが基本!

にんにくの保存方法は…
・常温
・冷蔵
・冷凍
・干す
・漬ける

保存方法はバラエティーに富んでいますよ。それぞれの保存方法について、具体的な方法や場所、期間などの詳細をチェックしていきましょう。

にんにくを常温で保存する

にんにくを常温で保存する場合は、ネットに入れて冷暗所に吊るしておくのがポイントです。

常温保存とは、気温が15〜25度の場所で、直射日光が当たらず、湿気が少ない場所で保存することです。

  • 15〜25度
  • 直射日光が当たらない
  • 湿気が少ない風通しがよい場所

風通しのよい場所でネットに入れて吊るしておけば、1ヶ月は保存が可能です。その場合は、外皮をつけたまま保存することもポイントですよ。

二重の皮に守られているので、農薬などの心配は少ないですが、輸入ものより、できれば国産を選んだ方が安心で、おすすめですね。


にんにくを冷蔵で保存する

にんにくを冷蔵保存する場合は、冷蔵室で保存しましょう。

冷蔵保存は4種類
・パーシャル室 ー3度
・チルド室 0度
・冷蔵室 0〜5度
・野菜室 5〜10度

にんにくの冷蔵保存は、冷蔵室(0〜5度)なので注意ですよ。

にんにくをまるごと冷蔵保存

にんにくを買った状態で保存する、まるごと保存する場合は、乾燥を防ぐために、外の皮はむかずにペーパータオルでくるんで、さらに冷蔵用保存袋やポリ袋に入れて冷蔵室へ入れます。

にんにく保存のポイントは、いかに乾燥を防ぐかなので、手間ですがペーパータオルとポリ袋等でくるみましょう。そうすることで、保存期間は1〜2ヶ月となります。

にんにくを1片ずつ冷蔵保存

にんにくの使いかけを保存する場合は、まずは外皮と薄皮をむいて1片ずつに分け、ペーパータオルにくるんで冷蔵室で保存します。

1片ずつでもまるごとでも、保存期間は1〜2ヶ月です。

にんにくを冷凍保存する

にんにくを冷凍保存する場合は…
・1片ずつ
・薄切り
・みじん切り

冷凍保存する前に、1片ずつばらしておくか、使いやすく切っておくと便利です。

1片ずつ冷凍保存

薄皮をむいて、5〜6個を小分けにしてラップで包んで、さらに冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

薄切りやみじん切りで冷凍保存

薄切りやみじん切りで冷凍する場合も、ラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ入れます。ポイントは、にんにくが重ならないよう並べてラップすることです。

おいしい解凍方法

にんにくを冷凍保存してから解凍する場合は、自然解凍、または凍ったまま調理します。

1片のにんにくを解凍するなら、前日に冷蔵室に移して自然解凍。切ったものであれば、凍ったままで調理すればOKですよ。

にんにくを冷凍保存した場合の保存期間は、1ヶ月が目安です。冷蔵保存と違い、一旦皮をむいた状態で保存するので、冷蔵の保存期間より短いので注意しましょう。

にんにくを干して保存

にんにくを干して保存するには、まず芯をしっかり取ることがポイントです。

輪切りもしくは縦半分に切って、芯を取ります。その状態でザルに並べて、途中上下を返して2日ほど干します。干して保存する場合の保存期間は、1〜2ヶ月ですよ。

にんにくを漬けて保存

にんにくを漬けて保存する場合は、1片ずつにわけて、赤唐辛子と一緒にオリーブオイルに漬けます。湿気や乾燥を防ぎ、カビの発生や酸化を阻止するので、保存期間はなんと1年にもおよびます。

長く保存したいときは、漬け保存ですね。

にんにくの旬と選び方をチェック!

さいごに、にんにくの旬な時期と選び方をチェックしておきましょう。

にんにくの旬は…
・5〜7月

にんにくの旬は5月から7月にかけてです。やっぱり野菜は旬な時期に食べるのが一番おいしいですよね。

にんにくの選び方のポイントは…

  • 全体がきれいな乳白色のもの
  • 外皮が白く芽が出ていないもの
  • 実が太く締まっているもの
  • 持った時に重みを感じるもの
  • 一片ずつ均等に膨らんでいるもの



皮が変色していたり、芽がでているものは味が落ちるので、注意しましょうね。

まとめ

にんにくは、糖質の代謝を助けるビタミンB1の吸収を高め、疲労回復に効果的な野菜です。保存範囲も広いので、この機会に保存方法や期間、選び方を覚えておきましょうね。

保存方法は…
・常温
・冷蔵
・冷凍
・干す
・漬ける

常温保存する場合は…
・皮をむかず丸ごとネットに入れて吊るす
・保存期間は1ヶ月

冷蔵保存する場合は…
・丸ごとペーパータオルに包みポリ袋に入れる
・冷蔵室で保存(0〜5度)
・保存期間は1〜2ヶ月

冷凍保存する場合は…
・1片ずつもしくは切ってから保存
・ラップで包み冷凍用保存袋に入れる
・保存期間は1ヶ月

干して保存する場合は…
・輪切りか縦半分に切り芯を取る
・途中上下を返して2日ほど干す
・保存期間は1〜2ヶ月

漬けて保存する場合は…
・1片ずつわける
・赤唐辛子と一緒にオリーブオイルに漬ける
・保存期間は1年

にんにくは使用用途の多い香味野菜なので、適切な環境で保存して、鮮度をキープしたまま長期保存しましょう。保存範囲も広いので、この機会に保存方法を覚えておきましょうね。