毎年多くの登山客が登頂をめざす富士山。開山期間は2ヶ月と短いため、その期間に登山客は集中します。

登山者が特に集中する山頂付近の登山道では、ご来光前の渋滞が特にひどく、ノロノロ登山で体力を使ってしまいます。自分のペースで登れないのはストレスも溜まるので、できれば混雑は避けたいところ。

富士山の混雑カレンダー2019版をチェックして、安心快適な登山を楽しみましょう。特に初めて富士登山する人必見!




本記事でわかること

  • 富士山の混雑カレンダー2019年版
  • 富士登山の混雑を避ける方法

ここでは、混雑日や時間帯を避けて、快適に安全に富士登山を楽しむエッセンスを詰め込みました。富士登山を検討中の人は必見の情報ですので、ぜひ登山前に参考にしてください。

また、初めて富士登山に挑戦する人が安心して登山できるよう、気をつけた方がいいポイントも紹介していきますね。

富士山の混雑予想カレンダー2019版をチェックして安心快適登山

富士山に登るのは、平日が断然おすすめ!

週末に富士山に登った人はわかると思いますが、平日以外の混み具合は本当ヒドイ。あのノロノロ歩きは耐えられなくないですか。

自分のペースで歩けない、途中止まるなどを繰り返すだけで、相当なストレスが溜まります。山小屋に泊まっても、快適に過ごすことはできないし、トイレも激混み。

なので、おすすめは7月下旬から閉山を迎える9月上旬の平日。混雑しない日に登山計画を立てることで、山小屋では快適に過ごすことができるし、ストレスなく自分のペース、かつ安全に歩けますよ。

特に週末、祝日と8月のお盆休みは激混みなので、絶対に避けたいところ。下記の混雑予想カレンダーで、「激混雑」する日は、山小屋は満杯で、ご来光前の山頂付近では前に進めないぐらい混みます。

富士山の混雑予想カレンダー2019

ちなみに富士山の開山日は、7月1日が吉田ルート、7月10日前後に須走、御殿場、富士宮ルートとなってます。ルートによって開山日が違うので注意しましょう。

開山日の7月上旬は、梅雨真っ只中なので雨日が多いこともあり、実際に登山者が増えるのは7月下旬からです。「混雑予想カレンダー」を参考に、快適な登山を楽しみましょう。

次は混雑時間をチェックしておきましょう。

富士登山の混雑時間帯を避ける

山頂でご来光をめざす人が多いこともあり、AM3:00から5:00の八合目から山頂までが最も混雑します。

標高が高くなるつれて道幅も狭くなることもあり、ピーク時には山頂から八合目付近まで渋滞が伸びることも。ノロノロ歩きって予想以上に体力を消耗します。

また、真っ暗の中歩くので、ヘッドランプは必須ですし、登山の醍醐味である景色も楽しめません。前の人の背中を見て登るだけです。

どうしてもご来光を頂上で見たい人は、頂上により近い山小屋に泊まる、もしくは、かなり早めに山小屋を出発するかのどちらかです。

混雑する時間帯と場所がわかっているので、時間をずらし、計画を立てれば混雑は十分に避けられます。下調べさえしっかりしておけば、登山道自体は過酷ではないので、安心して登山を楽しむことができますよ。

特に初めて富士登山に挑戦する人は、混雑日と混雑時間は避けた方が無難です。

初めての富士登山者が混雑を避けた方がいい理由

混雑していた方が人が多くて安心なのか?

平日だと登山者が少ないので、ケガしたときや体調不良になったときに不安と感じるかもしれませんが、そこまで人は少なくないです。

平日でもそれなりに混んでいます。何かあれば山小屋にも人はいますし、心配するほど人は少なくないので安心してください。

それより、初心者はマイペースで登れることが最重要です。とにかくゆっくり、ゆっくり登りましょう。ペースが早いと高山病を発症し、せっかくの富士登山をリタイアすることにも。登山のペースを乱さないためにも、混雑日は避けましょう。

また、夏山シーズン中は、吉田ルートの六合目に富士山安全指導センターが開設。警備員が24時間体制で安全登山指導や救急対応、気象情報を提供しているので安心ですよ。

夜間の富士山は暗いので避けた方がいい!

先程紹介した通り、混雑時間帯の登山、つまり夜間の富士登山は初心者にはおすすめできません。

八合目から山頂まで渋滞しているため、自分のペースで歩けず余計に疲れます。また、暗い登山道を登るのは、ただでさえ足元が不安定なうえに、ケガのリスクも増えます。

さらに懐中電灯は両手がふさがるため、ヘッドランプを持参しなければならず、これが意外にジャマです。なるべく荷物を減らして登山したいので、やはり混雑時間帯の夜間登山は避けましょう。

落石リスクを避ける

落石は時には大ケガする事故を引き起こします。無理な追い抜きをする人もいて、整備された登山道からはみ出て、ショートカットをしようとする人もいます。

整備された登山道からちょっと外れた岩場を歩いた際、接触した石が落下し、下にいる登山者が危険な目に合ってしまうリスクもあります。当たらないこともそうですが、起こさないことも重要です。

改善されてきているとはいえ、混雑すればするほど落石のリスクは高まるので、最新の注意を払った登山を心がけましょう。

落石事故の予防と対処法
・整備された登山道を歩く → 地盤がもろく崩れやすい場所あり
・周囲の音に注意する → カラカラと小石の崩れる音の後に大きな落石が起こる可能性あり
・周囲への注意喚起 → 万が一自分が起こした場合は「落石!」と大声で周囲に知らせる
・岩陰やくぼみに避難する → 落石に気づいたら、岩陰やくぼみに身をかがめる

まとめ

富士登山は平日が断然おすすめです。7月下旬から9月上旬の平日(お盆休み期間は避ける)を狙い、登山計画を立てましょう。

特にお盆休み期間中は平日でも激混みなので、絶対に避けたい期間。

また、混雑時間帯のAM3:00から5:00の八合目から山頂も避けたいところ。吉田ルートであれば、5合目から上はどこでもご来光が見れますよ。

混雑日、混雑時間帯を避ければマイペースで登山を楽しむことができ、山小屋をゆっくり快適に過ごすことができ、トイレも待たずに利用できます。

特に初心者の人は、混雑カレンダーをしっかりチェックして、登山計画を立てましょうね。